ターコイズ
英名 | Turquoise |
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和名 | トルコ石 |
主な産地 | イラン・アメリカ |
成分 | Cu2+Al6(OH)2|PO4]4・4H2O |
結晶系 | 三斜晶系 |
モース硬度 | 5 ~ 6 |
比重 | 2.4 ~ 2.8 |
色 | 空青色 青色 帯緑青色 帯黄緑色 |
ターコイズの意味
ターコイズは12月の誕生石。「ターコイズブルー」という色の名前にまでなったほど美しい、この石独特の色あいが特長ですが、薄い水色のものから、濃い青、緑がかった物、黒や茶色の葉脈状の模様があるもの、と実に様々な表情を持っています。これは含有される銅や鉄などによって色合いに違いが出るようです。
日本だけでなく、世界中で大変人気が高いため、模造品や人造品も多く出回っており、購入には知識が必要な石でもあります。「ハウライトターコイズ」という名前で販売されている物は模様が似ている白い石(ハウライトやマグネサイト)を青く染めたもので、ターコイズではありません。また、カジュアルなアクセサリーに使用されている物の中には、それらしいプラスチック製の模造品を使ってあることもあるようです。
ターコイズには「トルコ石」という、とても有名な別名がありますが、特にトルコで産出されるわけではありません。その昔、トルコの商隊が貿易品としてヨーロッパに持ち込んだことから、「トルコ人の石」という意味で、そう呼ばれているのだそうです。その商隊が、旅のお守りとしてラクダの首にこの石を付けていたことから、ターコイズは旅の護り石として世界中に知られるようになりました。現代で言うと「交通安全のお守り」といったところでしょうか。強い守護のパワーを持ち、邪気をそらして持ち主を厄災から守ってくれると伝えられています。
ネイティブ・アメリカン(インディアン)の間では「地球をとりまく美しい空」を表す神の石として、特に神聖視されていました。天や神の力が宿った聖なる石として崇められ、神の声を聞く儀式や、雨乞いなどに用いられたそうです。そして、父から息子へと代々受け継がれていきました。
このことからか、ターコイズは「人から贈られることで、さらに神秘なる力を発揮し、持ち主を護る」と伝えられています。ターコイズは人と人との絆や友情を深めてくれる石。ターコイズを贈るという行為を通じて、相手との仲が深まり、互いの想いが強まれば強まるほど、更にこの石の加護を受けられるという相乗効果があるようです。
ターコイズブルーの色あいは、乾いた大地を潤す水を象徴し、心に潤いと安定感をもたらしてくれます。とても穏やかな波動で、イライラや感情の波を静め、不安や焦燥感を洗い流してくれるのです。
また、この石を身につけると、自然や精霊、宇宙と繋がることができると信じられてきました。「自分が」「自分だけは」といったエゴから開放され、もっと広く大きな視点で物事を考えられるようになり、自分が生まれてきた意味や役割について思考できるようになるでしょう。その結果、他人からの信頼や尊敬を集め、周囲に引き立てられて成功を収めたり、誰かが陰ながら力を貸してくれたりと、恵まれた人力を得られることも。
ターコイズに惹かれる人は、人間関係などのストレスに悩まされていたり、自己表現が上手くできず、孤独感を感じていることが多いようです。そんな時は、古代の人々のようにターコイズを身につけて、美しい青空や恵みの雨といった大自然のイメージを心に思い浮かべてみて下さい。次第に心がすーっと明るく晴れわたって、何かに守られ、励まされているような安心感と、自由な自分を感じることができるでしょう。
※ターコイズはデリケートな石です。そのため、透明樹脂を含浸する加工を施して強度を高めてあります。(そうでなければアクセサリーなどには耐用できず、ボロボロと崩れてしまいます。)着色等の処理はされていません。できるだけ水、汗、化粧品、熱、などに触れさせず、強い衝撃を与えないよう、取り扱いには注意して下さい。