
コーラル
英名 | coral |
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和名 | 珊瑚 |
主な産地 | 日本・中国・地中海沿岸など |
成分 | CaCO3+MgCO3 |
結晶系 | 非結晶(有機物) |
モース硬度 | 3.5 ~ 4 |
比重 | 2.6 ~ 3.0 |
色 | 白 ベージュ ピンク オレンジピンク 赤 黒 |
コーラルの意味
おとぎ話にも「金銀珊瑚綾錦」とうたわれるように、コーラル(珊瑚)は、とても古くから貴重な宝物として大切にされてきました。仏教における七宝のうちの1つでもあり、日本だけでなく世界中で愛される宝です。富と繁栄を象徴し、珊瑚を持つと、その家が代々栄えると言われていたほど。商売運や金運だけでなく、良縁や子宝に恵まれ、家族が豊かになると伝えられています。
パワーストーンや宝飾品としてポピュラーなコーラル(珊瑚)ですが、実は鉱物ではありません。珊瑚は海底に育つ生物の骨格を加工した物。日本近海でも良質な珊瑚が採れるので、私達には馴染み深い宝石だと思います。
コーラル(珊瑚)はアクアマリンと並ぶ3月の誕生石。どちらも海に関係のあるパワーストーンです。母なる海のエネルギーをたっぷり浴びて育った珊瑚は、のびやかでみずみずしい波動で、持ち主をゆったりとくつろがせるようなリラクゼーションを促します。心のバランスを回復し、精神を安定させてくれる、素晴らしい癒しの護符。責任やプレッシャーの強いお仕事や、休む間もない子育て中のお母さん、常に人の目にさらされる接客業の方などにお勧めです。
コーラル(珊瑚)は長い年月をかけて育つことから、強い生命力を象徴し、健康と長寿のお守りとして用いられてきました。結婚や子宝、出産などのお守りとしても広く知られています。自由に枝を伸ばす珊瑚のように、のびのびと強く育ってほしいという願いをこめて、ヨーロッパでは母から子に珊瑚を贈るそうです。日本でも、珊瑚のかんざしや指輪をおばあちゃんから譲り受けた、という方は多いのではないでしょうか。
古くからコーラル(珊瑚)は、航海や旅の無事を願って身につけられていました。災いを退け、危険を回避し、持つ人に幸運をもたらすと伝えられています。大いなる浄化のパワーを持つ海のように、マイナスエネルギーを中和し、周囲や自分自身の悪感情から守ってくれるでしょう。女性の厄除けとして、指輪や数珠などに加工されることも多いようです。
風水において珊瑚は、頼れる恋愛のサポートストーン。素直さや愛らしさを引き出し、持ち主の女性らしい魅力を高めてくれます。情熱を呼び覚まし、ロマンチックな気分を盛り上げて、二人の関係を進展させてくれるでしょう。恋人同士の仲をより深め、夫婦の間に絆と優しさを育んでくれます。しかも、珊瑚の美しい色あいは女性の肌を綺麗に見せてくれるので、アクセサリーにぴったり。肌に赤みをそえて、パッと明るく華やかに彩ります。
コーラル(珊瑚)には、白やピンク、オレンジピンク、赤など様々な色あいがあります。格付けとしては、色が濃く鮮やかな赤色で、光沢があるものほど良質とされていますが、近年の密漁や乱獲によって、血のように赤い天然珊瑚は、今では大変稀少になってしまいました。
パワーストーンとしては、恋愛や魔除け、癒しの石として用いることが多いため、どちらかというと、真っ赤な珊瑚より、淡く優しいピンク色の方が人気があるようです。ただ、天然で色鮮やかな珊瑚は稀少で高価なので、パワーストーンとして流通しているのは染色した物がほとんどです。染色といっても最近では加工技術が進み、色落ちもなく、安心してお使いいただけます。
※当店で販売している珊瑚は染色加工が施されています。数日間水に漬けたり、色を抜くテストをしてみましたが、色落ちはありませんでした。
※深い海の底から採取される珊瑚は、引き上げる際の水圧の変化によって、細かなヒビが入ってしまうことがあります。もちろんヒビが無い物の方が綺麗ではありますが、ある程度は珊瑚の特性としてご承知ください。
※珊瑚は汗や酸に弱い性質があります。お風呂や温泉、プール、調理の際は必ず外してください。また、水に濡れるとツヤが失われやすいので、あまり濡らさないようにし、汚れたら柔らかな布で拭くと美しさが長持ちします。