クォーツインクォーツの雫ルースを包んだ細マクラメネックレス

一点物や限定販売のアクセサリーを集めたNatural Styleギャラリー。毎月一回新作をご紹介しています。なかには再販が難しい稀少な石もありますので、どうぞお見逃しなく。

「今年一年の良いお守りになりますように」という願いをこめて、毎年１月のギャラリーでは、水晶を使った作品を特に多くご用意しております。名づけて「水晶祭り」。毎年恒例なので、常連様にはもうおなじみかもしれません。このイベントために、じっくり集めた特別な石ばかりです。

こちらはクォーツインクォーツの雫型ルースを包み込んだマクラメネックレスです。和名は貫入水晶。その名の通り、２つの異なる水晶が共に結晶した大変珍しい形状です。マニフェステーション（マニフェストクォーツ）という名称で取り扱われていることもあり、世界的に愛好家の多いレアアイテム。外側の水晶透明度の高さと、内部の水晶の結晶形がはっきりしているものほど価値が高いとされています。

クォーツインクォーツは一見、水晶結晶の中に別の結晶がグリグリと入り込んだような印象ですが、実は外側の水晶が成長する際に、別の結晶を包み込んだ状態です。つまり、中の水晶結晶の方が古い物で、それを包んでいる外側の水晶の方が後から結晶した物ということになります。こういった水晶は人工的に作れるものではなく、まさに自然だけに成せる技。とても希少なため、古来より神秘的で特別な力を持つ石だと信じられてきました。

クォーツインクォーツは、水晶の中でも特に潜在意識へ働きかけるパワーが強い石。心の奥の想いを具現化し、前向きに自分らしく道を歩む勇気を与えてくれます。そのため、目標達成や夢の実現を助ける石と伝えられてきました。水晶同士が共鳴し合うのか、浄化の力がとても強く、持ち主の波動を整え、守護する石としてお守りに最適です。

今回の石は裏側から見たほうが、水晶結晶の貫入状態がわかりやすいと思います。水晶原石そのものの六角柱の先端が、そのまま閉じ込められたような形で包み込まれており、大変良い状態です。

石のサイズや雰囲気に合わせて、紐を割いて細くしてから編み込みました。紐の太さが違うだけで全体のイメージが大きく変わるのも、マクラメアクセサリーの面白いところです。紐が細いと編み目が繊細で上品な感じになり、エスニックさが少し抑えられて、より普段使いしやすいナチュラルさに仕上がっています。

Natural Styleでは、石が心地よく美しくいられるように、マクラメの技術を用いることを心がけています。そのために編み方に工夫を凝らし、あえて装飾を減らすこともあります。肩の力を抜いて、自然体で、自分らしく。普段着のままでしっくり馴染むような、シンプルで使いやすいマクラメアクセサリーです。

マクラメとは、紐を結んだり編み込んで作った物の総称です。一時期流行したミサンガもマクラメのひとつ。神輿や茶道具、ベルト、インテリア飾りなど、古くから様々な物に用いられている技法で、見渡せば身近にある存在です。水引きやしめ縄などに代表されるように、日本では古来より「結ぶ」ことに祈りをこめ、神聖視されてきました。そこには「相対的なものを和合し１つのエネルギーと成す」願いがこめられています。

ネックレストップのボリュームに合わせて、ネックレス紐は最長70cmで作りました。ネックレス紐の端の方に四角い編み目があり、ここが動くようになっています。まずは最長の状態でネックレスを頭からかぶり、そのあと四角い編み目をスライドさせてお好みの長さまで調節してください。