トラピッチェアメジストのルースを包んだマクラメネックレスNo.2

一点物や限定販売のアクセサリーを集めたNatural Styleギャラリー。毎月一回新作をご紹介しています。なかには再販が難しい稀少な石もありますので、どうぞお見逃しなく。

Natural Style初登場の天然石。トラピッチェアメジストのルースを包み込んだマクラメネックレスです。石の表情を楽しめるよう、側面を全て覆ってしまうのではなく、光とりの窓をあけるように隙間を作り、素晴らしい透明感と輝きを引き立てました。表も裏も側面も、様々な角度から石の魅力をご堪能頂けます。

Natural Styleでは、石が心地よく美しくいられるように、マクラメの技術を用いることを心がけています。そのために編み方に工夫を凝らし、あえて装飾を減らすこともあります。肩の力を抜いて、自然体で、自分らしく。普段着のままでしっくり馴染むような、シンプルで使いやすいマクラメアクセサリーです。

トラピッチェとはスペイン語で「サトウキビの搾り機」のこと。牛に引かせた歯車を回転させてサトウキビを搾るものだそうで、中心から六方に放射状に伸びた模様が、歯車の形に似ていることから名付けられたそうです。

つまりトラピッチェアメジストとは、トラピッチェ模様を有する、とても希少なアメジストのこと。この模様はどうやって形成されるのか、未だにわかっていない部分も多く、自然と偶然の産物としかいいようのないレアストーンです。この模様の美しさを引き出すには、結晶を輪切りにカットすることが必要なため、丸玉などではほとんど流通せず、今回のようなルースな加工されています。

トラピッチェアメジストのグレード評価については、全体の透明度や発色の良さはもちろんのこと、中心から放射状に（できれば六角形に）バランスよく模様が出ている物ほど品質が良いとされています。これらの条件を満たす石はごくわずか。特に近年人気が急上昇していることから、その価値が上がり続けている話題の天然石です。

石がお好きな方が「トラピッチェ」と聞いて思い浮かぶのは、有名なレアストーン「トラピッチェエメラルド」ではないでしょうか。実は「トラピッチェ宝石」というカテゴリがあって、トラピッチェアメジストやトラピッチェエメラルドのように、石の中に六角形または六状の模様が入った天然石が他にも存在します。例えばサファイアやルビー、ベリル、トルマリンなど。そのどれもが大変に希少で、世界に１つしかないコレクターアイテムとして宝飾デザイナーや石愛好家が探し求めてい るファン垂涎の石です。

紫という色は高貴で神聖なものとして、古来より特別視されてきました。日本でも、聖徳太子が定めた冠位十二階の中で、最も高い位を表す色は紫だと伝えられています。また、宗教的・霊的権威の高い色として、キリスト教の司教や位の高い僧侶、皇族などが好んで身につけたそうです。紫色は「情熱」を象徴する赤と「冷静」を象徴する青を混ぜる事によって作られます。

アメジストは心に平穏をもたらし、安らぎと癒しをもたらしてくれると言われています。この石を身につけると、感情をコントロールするのが上手になり、落ち着きを取り戻すことによって、本来の能力や魅力が引き出されるでしょう。

アメジストに惹かれる人は、物質的なものより、精神的満足を求めている傾向があるようです。知識を深め、己を知り、自分を高めたいと思って試行錯誤しているのではないでしょうか。インスピレーションや霊的な目覚めをもたらすことから、瞑想にもよく使われています。

淡く優しい色あいのアメジストは、恋愛面においても素晴らしい効果を発揮してくれる「愛の守護石」として知られています。美意識を高め、持ち主の魅力を引き出し、良いところを上手に表現できるようサポートしてくれるでしょう。ヨーロッパでは恋を引き寄せる石として、昔から女性に愛されてきました。恋人や家族など、大切な人との絆を深め、愛を育む強さを与えてくれると伝えられています。

マクラメとは、紐を結んだり編み込んで作った物の総称です。一時期流行したミサンガもマクラメのひとつ。神輿や茶道具、ベルト、インテリア飾りなど、古くから様々な物に用いられている技法で、見渡せば身近にある存在です。水引きやしめ縄などに代表されるように、日本では古来より「結ぶ」ことに祈りをこめ、神聖視されてきました。そこには「相対的なものを和合し１つのエネルギーと成す」願いがこめられています。

Natural Styleのマクラメアクセサリーは、機械などを使わず、全て職人の手仕事だけで編み上げています。大量生産はできませんが、1つ1つ想いをこめた作品には、やはりどこか特別なあたたかみがあると思います。

男女を問わずお使い頂けるよう、ネックレス紐はかなり長めに作りました。最長90cm～いくらでも短く調節可能です。ネックレス紐の端の方に四角い編み目があり、ここが動くようになっています。まずは最長の状態でネックレスを頭からかぶり、そのあと四角い編み目をスライドさせてお好みの長さまで調節してください。